女優と競技を両立し、ショートプログラム(SP)19位スタートの本田望結(13=大阪・関大中)がフリー81・85点の合計125・28点で15位に順位を上げた。

 冒頭の3回転ルッツは転倒したものの、続く3回転ループを決めるなど、ジュニア初戦だった西日本小中学生大会(8月3~6日)からの成長を見せた。自己採点を問われると「61・3826……点ぐらいです」とニッコリ。独特な言い回しで笑わせた後「西日本より(演技)後半は良かった。ただ、初めのルッツを決めて(勢いに)乗っていかないと。四捨五入して60点ぐらいです」と振り返った。

 今後は全日本ジュニア選手権の第1関門となる近畿選手権(10月6~9日、兵庫・尼崎スポーツの森)に照準を合わせる。昨季まで戦ったノービスは、近畿選手権を突破すると全日本ノービス選手権に進出。だが、今季から戦うジュニアは、近畿選手権突破後にも西日本選手権の第2関門が待つ。女優業との両立については「中途半端になっていると実感している」と自分に厳しく分析した。

 その心は「8月はスケート中心にやってきたのに、成績も良くない。どっちも100%でやるつもりだけれど…」。目標は全日本ジュニア選手権出場で、近畿選手権では「SPで50点。フリーで90点を出して、140~145点でギリギリ通過できるかどうか、だと思う」と目標を掲げる。最後には「練習では良くなっている。いつか努力が報われると信じたいです」と笑顔で語り、前向きに会場を後にした。