ラグビーの日本代表6キャップを持つスクラムハーフ茂野海人(26)が、トップリーグ(TL)のNECから新加入したトヨタ自動車で今季の公式戦に出られなくなったことが1日、分かった。前所属チームから移籍を承諾する文書が発行されず、8月末日が期限の追加選手登録ができなかった。

 TLの規約第93条「選手の移籍」により、移籍した選手は新チームで公式戦に1年間出場できないと定められているが、前所属チームから「選手移籍承諾書」が発行された場合は出場が可能となる。今回は承諾書が発行されなかった。

 また、東芝からサントリーに移ったバックスの田村熙(23)も同様に出場できなくなった。

 TL16チームは全て企業チームで構成されており、これまでも会社員として働きながらプレーする選手の移籍を巡っては承諾書が出されない問題が生じていた。