張本智和(14=エリートアカデミー)が男女通じて史上最年少優勝を飾った。10度目の優勝を狙うエース水谷隼(28=木下グループ)を4-2で破った。  

 第1ゲームを11-9で奪うと、第2ゲームも11-5で連取。第3ゲームは8-11で落とし、試合の流れを失いかけたが、第4ゲームは立ち上がりから5連続ポイントを奪うなど11-2と圧倒。第5ゲームを6-11で落とし、再び主導権を奪われかけたが臆することはなかった。第6ゲームは序盤の劣勢を跳ね返し11-5で制した。得点を奪ったときの雄たけび「チョレイ」が館内に響き続けた。

 昨年6月の世界選手権(ドイツ)で4-1と完勝した。「あのときは何も恐れず攻めて勝った。あの時の(勝利の)確率は5%。今は50%、50%だと思う。今日も攻めたい」。決勝前の言葉どおり、エース水谷に対し攻めを貫き、快挙を実現した。