W杯出場に向け、日本は負けられない1戦を落とした。

 世界ランキング52位の日本は、同57位の台湾に敗れ、1次リーグB組を3連敗、暫定4位に後退した。

 残すは25日のフィリピン戦(マニラ)、6月29日のオーストラリア戦(千葉ポートアリーナ)、7月2日の台湾戦(台湾)の3戦。上位3チームが2次予選進出となる。

 第1クオーター(Q)、最大10点差をつけられるなど決定力を欠く立ち上がりとなり、11-17とリードを許す。第2Q、開始13秒。第1Q途中からコートに立ったSG辻直人(28=川崎ブレイブサンダース)が3点シュートを決め14-17、攻撃の流れをつくる。続く得点も辻のディフェンスリバウンドからPFアイラ・ブラウン(35=琉球ゴールデンキングス)がレイアップシュート、今度は2連続で辻が3点シュートを決め逆転に成功した。辻は第2Qのみで12点を挙げ、35-29とした。第3Qは序盤に追い上げられ逆転を許し49-51。しかし3点シュートを2本決めるなど辻の勢いは止まらない。第4Q開始33秒、またしても辻が3点シュートを決める。しかし、最後の最後まで競り合ったものの、接戦を制することはできなかった。

 辻は11月のフィリピン戦、オーストラリア戦はメンバーから外れ、今回が代表に再び呼ばれた舞台だった。「僕個人としては代表に呼ばれるのは最後だと思って思い切ってやろうと思った。1試合通して調子は良かったので、この試合にどうしても勝ちたかった」と悔しそうに唇をかんだ。

 主将を務めたPG篠山竜青(29=川崎)は「悔しい。勝たなきゃいけない試合で、仕事ができなかった。いいところまで行けたからこそ、勝って結果がほしかった」と硬い表情でうつむいた。