柔道の創設者、嘉納治五郎氏の「没後80年式典・偲ぶ会」が28日夜、都内で行われた。全日本柔道連盟のオフィシャルパートナー、東建コーポレーション(本社・名古屋市)が特別制作した日本刀が、総本山の講道館に献納された。

 今回寄贈された日本刀は、嘉納氏の没後80年に合わせて制作された刀、脇差、短刀など6振り。刀工の最高位である「無鑑査」の称号を持つ上林恒平氏の作品だ。

 講道館には、嘉納家に伝わる守り刀が所蔵されているなど柔道と刀の関わりは深い。29日に日本武道館で行われる体重無差別で争う全日本選手権決勝前には、寄贈された日本刀を使った演武「極の形」が披露される。