ホンダとレッドブルが28日、2019年のパワーユニット供給に向けて初めての話し合いを持ったことが分かった。

 アゼルバイジャンGP開催中のパドックでホンダの山本雅史モータースポーツ部長とレッドブル・レーシングのアドバイザーを務めるヘルムート・マルコが会談し、両者の基本的条件などを確かめ合ったもの。レッドブルは傘下にあるトロロッソを通じてホンダの性能や開発状況も熟知しており、話し合いはスムーズに進んだようだ。

 5月15日にはパワーユニットメーカー各社がFIAに対して翌年の供給先を申請しなければならず、その時点で供給元が決まっていないチームがあれば供給先が少ないパワーユニットメーカーとの話し合いが義務づけられることになる。そのためレッドブルもホンダも2019年の供給契約を早期にまとめたい意向があり、両者ともに2019年の提携に向けて前向きだという。

 会談を終えたホンダの山本MS部長は次のように明かした。

「今回初めて膝を突き合わせてお互いに『どんな条件でできそうなの?』という話をしました。レッドブルというのは優秀なチームですしホンダとすればチャンスがあればパワーユニット供給も考えたい。今まで立ち話だったのが今回初めてきちんとした話をして、お互いの考え方を確認しあって、スタートラインに立ったというところです」

 日本は大型連休に入っているが、FIAへの申請期限が迫っているため引き続きホンダ内での検討やレッドブルとの話し合いを進めていくという。(米家峰起通信員)