国際卓球連盟(ITTF)は3日、スウェーデンのハルムスタードで行われている世界選手権団体戦で、韓国と北朝鮮による南北合同チームが結成されることが決まったと発表した。同日の女子準々決勝で対戦予定だったが、両国が合同チームを要望して認められ、試合は行われなかった。4日の準決勝に合同チームとして出場し、チーム名はITTFによると「コリア」になる。

 南北首脳会談の「板門店宣言」にアジア大会を含む国際競技への共同出場が盛り込まれたことを受け、スポーツ界でも南北融和の流れが加速した形だ。大会途中での決定に、ITTFのトーマス・ワイカート会長は記者会見で「ルールは尊重する。そしてルールは変わる。これが答えです。これはルール以上のもので、平和へのサインだ」と話した。

 韓国女子の安宰亨監督は「非常に意義深い。(大会前は)全く予期してなかった」と驚きと歓迎の表情で話した。

 卓球では1991年に千葉市で開かれた世界選手権で分断後初めて統一チーム「コリア」が結成され、女子団体で強豪の中国を破って優勝した。 2月の平昌冬季五輪では国際オリンピック委員会(IOC)などの積極的な関与で、アイスホッケー女子で合同チームが実現し、大きな関心を集めた。