重量挙げ女子48キロ級ロンドン五輪(オリンピック)銀、リオデジャネイロ五輪銅メダリストの三宅宏実(32=いちご)が、関東選手権の女子53キロ級に出場し、スナッチ80キロ、ジャーク105キロ、トータル185キロで優勝した。

 東京五輪へ、明るい光が射した。階級は違うものの、スナッチで80キロ以上、ジャークで105キロ以上を成功させるのはリオ五輪以来2年ぶり。練習でもさわれていなかった重量をあげた三宅は「うれしいです。久しぶりにいい試合ができた」とにっこり。ジャーク3本目では、リオ五輪と同じ107キロに挑み惜しくも失敗したが、大きな手応えをつかんだ。父で日本代表監督の三宅義行氏も「ここまでできるとは思わなかった」とたたえた。

 五輪ポイントレースのスタートとなる11月の世界選手権から階級変更となる。三宅は48キロ級から1キロあがる49キロ級で20年東京五輪を目指す。リオ五輪ではトータル188キロで銅メダルを獲得。その記録まであと3キロと調子を戻してきたが、「トータル200から205キロじゃないと(表彰)台には乗れないと思う」と楽観はしない。「技術をもっとあげて、準備していきたい」と3大会連続メダルへ、ここからギアをさらに上げていく。