インターネット関連大手の楽天と米プロバスケットボールNBAは5日、「NBA Japan Games 2019 Presented by Rakuten」として、10月8日と10日に、さいたまスーパーアリーナで、NBAのトロント・ラプターズとヒューストン・ロケッツのプレシーズンゲーム2試合を行うことを発表した。

楽天の三木谷浩史代表取締役会長兼社長(53)は「NBAはスポーツエンターテインメントの完成度は世界一だと思っているので、日本でNBAの試合を開催することで、野球やサッカーもそこから学ぶものがある。若い選手たちが夢を持ってスポーツに取り組むきっかけを作りたい」と大きな期待を寄せる。今後、楽天が日本のBリーグにNBA選手を呼ぶことやBリーグへのサポートについては「予定はないけれど、検討していきたいと思っている」とした。

日本バスケットボール界としては、18年10月に渡辺雄太(24=グリズリーズ)が日本人として2人となるNBAのコートに立ち、NCAA1部米ゴンザガ大でプレーする八村塁(21)も6月のNBAドラフトで上位指名候補。さらに男子日本代表は2月に自力では21年ぶりとなるW杯(8月開幕、中国)出場権も獲得し、日本でのバスケットボールの機運も高まっている。NBAアジアのマネージング・ディレクター、スコット・リビー氏は「日本は高いレベルの若い選手がNBAでも代表でも活躍していて素晴らしいアスリートがいることを証明しています。これからも日本のアスリートがNBAでプレーするのを楽しみにしています」と前向きに話した。

NBAの日本開催は16年ぶりとなる。過去日本では90年~03年の間にレギュラーシーズン12試合を開催。ロケッツは92-93年のシーズン開幕戦として来日し、横浜アリーナで2試合を行った。同クラブには17-18年シーズンMVPのジェームス・ハーデンらが所属している。初来日となるラプターズには、14年NBAファイナルMVPのカワイ・レナード、NBAオールスターにも5度選出されているカイル・ラウリー、3度選出されているマルク・ガソルが所属している。