B1の中地区首位を突っ走る新潟アルビレックスBBは、アウェーSR渋谷戦(東京・青山記念館)を翌日に控えた7日、長岡市中之島体育館で最終調整して敵地に乗り込んだ。1試合平均27・1得点で得点ランク1位のCラバンテ・ガードナー(27)は、アウェー戦で得点を量産する決意。ゴール下の制空権も明け渡さない構えだった。

ウオームアップ中にCガードナーは、大きなあくびを1回した。練習中には時折、笑い顔を見せる。アウェー2連戦を直前にしても、リラックスした振る舞い。コンディションがいい証拠だった。6連勝で好調なチームと同様、プレーは絶好調だ。「今まで通りに、新潟のバスケットをSR渋谷戦でやる。それが大事」。新潟のストロング・ポイントは、Cガードナーが受け持つインサイドだ。

リーグ戦42試合を終えて、Cガードナーの平均得点27・1得点はリーグトップ。昨季に続いて、2年連続のリーグ得点王へまっしぐらだが、スコア量産には無関心だ。「スコアリング・リーダーになることは気にしていない。チームが勝つために必要なことをやるだけ」と言う。複数のマーカーに挟み込まれても、強引に守備網を割ってスコアするのがプレーの真骨頂。SR渋谷には元NBAのCロバート・サクレ(29)、PFライアン・ケリー(27)がインサイドにいるだけにゴール下の制空権争いは、し烈になる。

Cガードナーの1試合平均プレータイムは35分54秒。スタミナの消耗は毎試合とも激しいが、意に介さない。「休日などに温泉に入って回復に努めている。コンディションはいい」と言う。2連勝した前節(2、3日)名古屋D戦の第1戦(85-72)でマークした40点は、自身の今季最多得点。インサイドでマーカーを引きつけてからのアウトサイドへのパスも有効で、平均アシストも4本だ。「ディフェンスでも、オフェンスでも相手をやっつける、というのがモットー」。201センチ、132キロの圧倒的なパワーでCガードナーはインサイドの主導権を握る。【涌井幹雄】