男子90キロ級の期待のホープ、村尾三四郎(18=東海大)は準決勝で、向翔一郎(ALSOK)に一本負けを喫した。

指導2ずつで迎えた延長43秒、向の腕挫腋固を受けて勝負あり。初対戦だった村尾は「直接対決で負けたので完敗。向選手の方が攻めていたし、経験値の差が出た」と肩を落とした。

米国人の母と日本人の父を持ち、昨年11月のグランドスラム(GS)大阪大会で負傷欠場選手の“代打出場”でチャンスをつかみ、主要国際大会のデビュー戦で銅メダルを獲得。今年2月のGSデュッセルドルフ大会(ドイツ)でも銀メダルを獲得するなど急成長を遂げていた。

90キロ級は、16年リオデジャネイロ五輪金メダルのベイカー茉秋と18年世界選手権銅メダルの長沢憲大との三つどもえで、19年世界選手権代表最終選考会を兼ねる今大会が、20年東京五輪代表に向けて重要な大会となっていた。