20年東京オリンピック(五輪)ゴルフ競技テストイベントとなる日本ジュニア選手権(埼玉・霞ケ関CC)で試験運用されているリザルトシステムが15日、五輪組織委員会から公開された。

五輪で使用される霞ケ関CC東コースの各ホールに1台あたり2人で稼働させるレーザー測定器を設置し、グリーンやフェアウエーでのボールの位置、距離を計測。選手の帯同するスコアラーが端末から入力するスコアや使用クラブと合わせたデータを送信するテストを繰り返している。

組織委の森泰夫大会運営局次長は「操作はプロゴルファーらゴルフに精通した方にお願いしている。日本では初めて使う機器なので習得のトレーニングの意味もある」と説明した。

またプロツアーさながらにギャラリー用のロープを張り巡らし、選手と観戦者の移動が重ならないようなシミュレーションを行った。また雷対策のため、組織委独自で避雷針を増設する計画がある。組織委の立石泰隆スポーツ局ゴルフスポーツマネジャーは「既にゴルフ場の高い樹木には避雷針が設置されているものの、ギャラリーの方が多く集まりそうな地点で、さらに避雷針を設置するポイントをみています」と明かした。

また暑さ対策や会場外でのギャラリー輸送、選手移動を最優先させるための交通規制などについては今回のテストイベントの主要テーマに掲げておらず、今後、シミュレーションを重ねながら検討していくという。