20年東京オリンピック(五輪)の水泳会場「東京アクアティクスセンター」とバレーボール会場「有明アリーナ」(ともに江東区)の内部が21日、報道陣に初公開された。整備費567億円(19年1月時点)をかけた同センターは地下1階、地上4階建て。収容人員は1万5000席で天井から大型ビジョン2台を設置している。来年2月末に完成予定。東京五輪代表選考を兼ねた「一発勝負」の日本選手権(4月1~8日)会場となる。

パラリンピックの車いすバスケットボール会場にもなる有明アリーナの整備費は約370億円(19年1月時点)。12月9日に完成する。来年2月に完成記念式典を行う予定。地上5階建てで五輪時は仮設席約3000席を含む、約1万5000席の収容人数。都内最大の体育館となる。

大会後の21年6月から、大手広告会社電通など7社からなる運営事業者に運営権を売却。46年3月まで約25年間、運営事業を任せる。年間約3億7800万円(税込み)が固定で都に支払われ、運営事業者にそれ以上の黒字が発生すれば、その50%も都の収入となる。年間来場者数は140万人を見込んでいる。【益田一弘、三須一紀】