鼠径(そけい)部を痛めて欠場していたNBAウィザーズの八村塁(21)が3日(日本時間4日)、本拠地のウォリアーズ戦で、実に24試合ぶりに出場。先発して約26分間で11得点、8リバウンドを記録した。チームは敗れ3連勝はならなかった。

約1カ月半ぶりの復帰戦。試合開始からわずか16秒で、快気祝いの先制点を自ら挙げた。ゴール下付近へと走り込み、エースのビールからパスを受けると、体を反転させてジャンプシュート。さらに約2分後にもビールからパスを受けた後、ドリブルで横方向に動いてジャンプシュートを成功させた。

第1クオーター(Q)中盤には、結果的には相手のディフェンスに阻まれたものの積極的にダンクシュートを試みる場面も。第2Qは無得点に終わったが2リバウンドを記録。前半は約12分間で4得点4アシストだった。

第3Qに入ると得点ペースがアップした。残り9分台、巧みな身のこなしでレイアップシュートを決めると、約1分後には得意とするミドルレンジからのジャンプシュート。その後も味方とパスをつなぎながらシュートに持ち込むなど得点に絡んだ。

日本の民族や文化をたたえる「ジャパニーズ・ヘリテージ・ナイト」として企画されたこの日の試合。会場には八村のイラストが描かれたTシャツが配布され、試合前には八村自身が日本語で「お久しぶりです」とあいさつ。故障明けを考慮されて出場時間は制限された中でも、自身18度目の2桁得点をマークして存在感を示した。

八村は開幕戦デビューから25試合連続で先発出場していたが、昨年12月16日の試合中に味方と接触して負傷し、欠場が続いていた。