バスケットボールのB1秋田ノーザンハピネッツに待望の専用練習拠点が完成した。「秋田ノーザンゲートスクエア」が昨年12月、秋田市内に完工した。これまで練習場を転々としていたが、最新設備を伴った豪華施設が誕生。1月中旬から同所を拠点に練習しており、チーム力の底上げを図っている。

同拠点は秋田駅東口の再開発事業の一環で、駅から徒歩約5分の距離にあり、3階建ての新拠点。天井の梁(はり)に地元名産の秋田杉が使用され、床面積の約3500平方メートルはバスケットコートが2面が使用できる広さだ。ゴールは11カ所あり、専用のロッカー室やトレーニング室も完備されている。両側の壁はガラス張りで、車窓からも練習風景が見える。細谷将司(30)は「専用ロッカーがある。空調がついてる。リングがたくさんある」と新拠点の良いところを3点挙げ、リングに関しては「(選手の)人数が結構いるので、リングが少ないとそこに密集してしまい、集中できないことがあった」と歓迎した。

チーム在籍5年目の前田顕蔵ヘッドコーチ(37)は「すごく素晴らしい施設。会場が明るく、モニターやウエートトレーニング室がある。僕的にうれしいのは、フロントの事務所がこの場所にあるところ。フロントとチームが近くで仕事ができることはとてもいい」と、秋田県社会福祉会館にあった球団事務所も移転され、よりチーム連携がしやすくなったことに満足した。

同拠点は国体成年男子の部で3連覇中のJR東日本秋田バスケットボール部のペッカーズも使用する。新型コロナウイルスの感染拡大を受けリーグ戦は中断中だが、秋田は14日のアウェーSR渋谷戦から再開予定。バスケの街・秋田を熱くさせるため、リーグ屈指の新拠点で技を磨く。【相沢孔志】