新型コロナウイルス感染拡大で東京オリンピック(五輪)は1年延期となった。選手が来夏の祭典で獲得を目指す五輪メダル。各競技でどのような歴史が刻まれてきたのか。「日本の初メダル」をひもとく。

◇  ◇  ◇

1904年セントルイス大会以来、112年ぶりに五輪種目となった、前回の16年リオデジャネイロ大会が、男女とも日本人初出場だった。それまでに五輪種目として行われた2大会の出場国は、1900年パリ大会が米国、英国、フランス、ギリシャの4カ国、セントルイス大会が米国、カナダの2カ国。前回大会は世界ランキングに基づき、初めて欧米以外からも選手が出場した大会だった。

日本人メダリストはいないが、前回大会の女子で野村敏京が4位と、あと1歩のところに迫った。首位と8打差の15位で出た最終日は、6バーディー、ノーボギーの65と、この日2番目の好スコアをマーク。金メダルの朴仁妃(韓国)とは7打差だったが、銀メダルのリディア・コ(ニュージーランド)と2打差、銅メダルのフォン・シャンシャン(中国)とは1打差だった。第1日の11番で“お先”のパーパットを、パターの裏側で打って外した痛恨のミスが最後に響いた。

前回大会は日本から男女各2人が出場し、野村以外は、大山志保が8オーバー42位、男子は池田勇太が3アンダー21位、片山晋呉が8オーバー54位だった。