20年から欧州に活動拠点を移した14歳の女性ドライバー、Juju(野田樹潤)が、ホロ苦い経験を味わった。

現地時間21日、デンマーク・ユトランドリンクで行われた「F4 Danish Championship」の第2戦、第3戦に出場。前日20日の初戦で欧州デビュー戦勝利を飾ったJujuは、18台が参加した第2戦で失格となった。

8番手からスタートし、続々と先行車をオーバーテイク。3番手でゴールしたが、レース後の車検で1本のタイヤの履き間違いを指摘され、失格となった。

元F1ドライバーで父の野田英樹監督(51)からは「足を引っ張ってごめん」と伝えられたが、Jujuは「第2戦は4位までに入れば、第3戦でポールポジションになることが分かっていたので、タイヤをいたわり、最後は無理せずにゴールしました。こんなこと(失格)はあることです。もちろん悔しかったですけれど…」と第3戦に切り替えた。

第2戦から2時間足らずで迎えた第3戦は、12番手スタート。レース中に後続車のアクシデントで2度セーフティーカーが入る展開となったが、3位まで順位を上げてゴールした。Jujuは「グリーンフラッグでレースができたのは8分程度しかありませんでした。『セーフティーカーが導入されなければ勝てたのに』と悔しくて…。でも、レースはとてもエンジョイできました」。野田監督は「今回は何もかもが初めてで、手さぐりの中でのレースでした。Jujuは日本では常にトップを独走するレースしかしてこなかったのに、どこであんなオーバーテイクのテクニックを身につけていたのか、驚くばかりです」と手応えを口にした。

今年1月に拠点を欧州に移したJujuにとって、デビュー戦勝利を含めた3レースは貴重な経験となった。次戦は9月11~12日に同国のパドボーグパークで行われる。