日本フェンシング協会(FJE)は1日、日本代表が使用する国章の新デザインを発表した。

国章とは、日本を象徴するエンブレムとして代表選手のユニホームに用いられるデザイン。FJEのコンセプト「突け、心を。」の精神を、JAPANのJから突き出されている剣をイメージしたラインで表現しているという。赤い丸は日の丸をイメージしており、日本の代表であるという意識を選手に持ってほしい、との気持ちを込めてアートディレクターの秋山具義氏がデザインを担当した。

新国章のお披露目は今夏に行われるはずだった東京オリンピック(五輪)を予定していたが、来夏への延期を受け、このタイミングでの発表となった。

この国章デザインのユニホームは、9月に開催される全日本選手権(予選=17~19日、決勝=26日)で一部選手が着用する予定。ナショナルチームのユニホームか所属チームのユニホームかは選手が選択できる。以降、国際フェンシング連盟(FIE)の公式試合が再開された後は、各世代の代表メンバーが着用し、世界の舞台で戦う。

FJEの太田雄貴会長は「選手たちに世界で飛躍していってほしいという思いで国章を刷新しました。ナショナルチーム、ジュニア選手、カデ、ミニム、ベテランの日本代表選手たちもこの国章を使用します。世代を超えて、誇りのもてる国章に仕上がったと思います。秋山さんに心から感謝しつつ、使用する選手たちには、日本代表として、騎士道精神を持って世界で活躍してほしいです。初めて日本代表になったときのようなワクワクを大切に世界で羽ばたいてほしいと思っています」とメッセージを出した。

秋山氏も「選手たちが日本を代表して世界に羽ばたき、活躍してほしいという思いを込めてデザインしました。この国章とともに世界で戦う、さまざまな世代のフェンシング日本代表選手たちを、これからも応援していきたいと思います」とコメントした。

合わせて選手・関係者には「2020年9月1日より、FIE新シーズンに合わせて公式試合時に着用するユニホームの国章が変更となります」と通達。

<1>20-21日本代表シーズン(カデ・ジュニア・シニア・ベテラン)から使用開始

<2>日本代表専用ソックスはなくなり、選手個人で選択使用可能

<3>国内大会(全日本選手権含む)は既存の国章も使用可能

<4>五輪代表選手は新国章で出場

<5>マスクは黒も使用可能

の5項目を説明した。