ラグビー、トップリーグ(TL)のサントリーは3日、ニュージーランド(NZ)代表84キャップを誇り、世界最優秀選手に2度輝いたSOボーデン・バレット(29)の来季加入を発表した。チームへの合流は12月を予定しており、来日後に入団会見を開く予定。

バレットは、チームを通じて「サントリーへの入団を、とても楽しみにしています。家族と日本のライフスタイルや文化を経験できることも、楽しみです。19年ワールドカップ(W杯)で過ごした時間は大好きな時間で、その時の経験が、ぜひまた日本へ戻りたいと思うきっかけになりました」とコメントした。

15年W杯では世界的SOダン・カーターの後継者として6試合に出場。高い技術とスピードを兼ね備え、優勝に貢献した。主にFBを務めた19年W杯では弟のスコット、ジョーディーとともに3兄弟で出場し、1次リーグのカナダ戦では史上初の「3兄弟先発&全員トライ」の偉業を達成。端正な顔立ちと均整のとれた肉体で、女性ファンからも注目を集めた。

現在は、NZ協会とスーパーラグビー(SR)のブルーズ(NZ)と、23年まで契約しており、今回の来日は同協会が一部トップ選手のみに許す長期休暇制度を利用した“特別措置”での対応となる。

契約は来季(21年1月開幕予定)のみとみられ、2日付の英紙デーリーメール電子版では、年俸78万ポンド(約1億400万円)と報じられた。サントリーは、今季限りで15年W杯代表のSO小野晃征や、元オーストラリア代表のSOマット・ギタウ、FB松島幸太朗らが退団。世界最高峰の司令塔が3年ぶりの王座奪還へ、大きな戦力となる。