ラグビー、トップリーグ(TL)のホンダは18日、三重とこわか国体(21年9月25日~10月5日)を目指す地元高校生へオンライン講義を行った。

拠点とする三重のラグビー協会によって選抜された、高校1~2年生が参加。体作りを担当するホンダの奥野純平S&Cコーチが栄養、睡眠、トレーニングなどの知識を画面越しに伝えた。練習後にプロテインと合わせて糖分を摂取する必要性など、話題は実用的で、参加した高校生は「コロナで合宿ができていないけれど、ZOOMを使ったミーティングはありがたいです。しっかりとトレーニングをして、各自で頑張っていきたい」とうなずいた。

ホンダには19年W杯で過去最高の8強入りを果たした日本代表のプロップ具智元(グ・ジウォン、26)らが在籍。奥野コーチは世界で戦う選手たちの意識の高さを伝えた上で「国体のためじゃなく、自分のために精いっぱいやってほしい。自分の成長がチームの成長になり、また自分の成長になります」と語りかけた。

19年秋の全国高校大会三重県予選の参加は10チーム。奥野コーチは「(強豪校以外の)個人も発掘されはじめている。(他地域と比べ)劣っている部分ももちろんあり、急に身長が伸びるわけでもない。足りない部分を、どう1年かけて、補っていくのか。(直接)会えるようになれば、特徴も見えてくる。楽しみにしています」と力を込めた。この日のオンライン講義を皮切りに、三重ラグビー界の発展に一役買っていく。【松本航】