バドミントン女子ダブルス世界ランキング3位の永原和可那(24)、松本麻佑(25=北都銀行)組ら日本代表が10日、デンマーク・オープン(13日開幕、オーデンセ)に向け成田空港を出発した。

3月の全英オープン以来、約7カ月ぶりの実戦。現地では数週間前から、新型コロナウイルスの感染が拡大していることもあり、参加者は2人を含め、6選手のみ。不安もある中、出場を決断したことについて永原は「最後まで迷ったが、デンマークでもしっかり予防してくれると聞いている。満足いく結果で終われるように頑張りたい」と意気込んだ。

全英オープンは中国ペアに敗れて8強止まり。レシーブ力の弱さから得意の攻撃へのリズムが崩れ、逆転負けした。所属先のある秋田で約半年間、みっちり強化してきた。松本は「レシーブ場面で点が取れていなかったので、バリエーションを意識して強化した」と手応え十分で挑む。

8月には同じ女子ダブルスで東京オリンピック(五輪)を争った高橋礼華さんが引退。永原は「日本のトップとして結果を出し続けて、引っ張ってくれた存在。ずっと目標にしてきたので寂しいけど、自分たちもタカマツペアのようになれるよう、気持ちを引き継いでいきたい」と先輩への思いを語った。

この日は台風14号の影響でほとんどの便が欠航。開幕日までギリギリの日程での出発となっていたため、欠航で翌日以降に振り替えができない場合は、不参加となる可能性もあった。松本は「ここにむけて調整してきた。内容にこだわりながら優勝できたら」と結果も求める。コロナ禍や台風の逆境を跳ね返し、東京五輪での金メダルへ好スタートを切る。【松熊洋介】