短水路(25メートルプール)で競う競泳国際リーグ(ISL)の「東京フロッグキングス」(北島康介GM)が、準決勝を翌日に控えた13日、オンラインで取材に応じた。主将の入江陵介(30=イトマン東進)は「みんな気持ちが高ぶっていて、疲れているという感じはしていない。海外チームはタイムを上げてくると思うので、しっかりやっていきたい」と気を引き締めた。

萩野公介(26=ブリヂストン)は「連戦の中で、ある程度自分をコントロールできている。試合への恐怖心や不安は今はありません。余裕をもって戦えている」と手応え。準決勝で同組となった「ロンドン・ロアー」には、予選リーグの200メートル個人メドレーで2度敗れたギリシャ選手がいる。萩野は「2コメ(200メートル個人メドレー)に集中してチームの一員として良い結果を出したい」とリベンジを誓った。

大橋悠依(25=イトマン東進)は、大会を通じて高いパフォーマンスを維持している。「1日の試合時間が2時間で個人メドレーだけじゃなくて、バタフライも泳いでいる。1本1本に集中できるわけじゃないが、逆に気にせずに思い切ったレースができている」。予選リーグ第9戦では「鉄の女」ホッスー(ハンガリー)を撃破したが「正直、彼女はベストじゃなかった。勝負して勝った、という感じじゃない。ただこの試合に出ることをチャンスと感じている。五輪で頑張りたいという気持ちになっています」と口にした。

北島GMは、大会前から決勝進出を目標に掲げてきた。「1戦ごとにチームワーク、団結力がよくなってきた」。準決勝は4チームで争って、上位2チームが決勝に進出する。現状では予選リーグ2位「エナジースタンダード」が頭ひとつリード。2枠目を同3位「ロンドンロアー」と同6位かえる軍団が争う構図。北島GMは「ロンドンとの戦いが重要」と標的をロックオンして準決勝に向かう。

準決勝は14、15日の2日間で開催され、ともに日本時間午後8時スタート。テレビ放送はCSテレ朝チャンネル2で生中継される。