女子ダブルス準々決勝で米元小春(30)、田中志穂(28=北都銀行)組が、星千智、松田蒼(日本ユニシス)組から2-1の逆転勝利を挙げて4強入りを果たした。

2ゲーム連続でジュースに持ち込まれた1時間18分の熱闘。劣勢だった第3ゲームの折り返し直前には、相手が放ったスマッシュが田中の左目を直撃した。「涙目になって、ずっと痛かった」と明かしたが、アクシデントを味方につけた。「あれで逆に冷静になり、気持ちの余裕ができた。コートチェンジしたあとも冷静に戦えた」と田中。反撃に転じ、前日に続くフルゲームを粘り強くものにした。

昨夏の世界選手権で、米元が左アキレス腱を断裂の大けがを負った。治療期間やコロナ禍を経て1年4か月ぶりに臨む今大会は、「自分たちが成長できた部分を表現する場所」と2人で位置づけている。

準決勝の対戦相手は、東京五輪代表入りが確実なフクヒロこと福島由紀、広田彩花組。「A代表と戦うところまで2人で戻って来れた。どこまで戦えるか、楽しみながら臨みたい」と田中が話せば、米元も「長い試合になると思う。ラリーを楽しむぐらいの気持ちでプレーしたい」。世界ランキング2位との手合わせにも臆するところはない。

クリスマスを祝うメッセージにまじり、米元にある吉報が届いた。「父が昨日、車の免許に合格した。60歳になり、大型バイクからやっと普通の自動車に乗ってくれるようになったので、一緒にドライブに行きたい」。団らんのひとときを心待ちにしつつ、まずは目の前の勝負に集中する。【奥岡幹浩】