昨年末の全日本選手権で準優勝した宇野昌磨(23=トヨタ自動車)が、男子のメインとして大トリを務めた。

「昨季はなかなか思うような演技ができず、苦しい時期を過ごしました。さまざまな変化を乗り越えて迎えた今季。自分がどのように変わり、どのように成長できたかを、スケートを通じて皆さまに感じていただけたら、うれしく思います。新しい年を迎え、またこうして皆さまの前で演技することができ、大変うれしく思います。まだまだ新型コロナウイルスの影響も続いており、不安な毎日を過ごしておられることと思います。今日この場に来て、楽しい気持ちになれた、幸せになれた、と皆さまに感じていただけるように頑張ります」

ラストを飾るコメントが読み上げられた後、エキシビション曲「Oboe Concerto(オーボエ協奏曲)」へ。キレと深みのあるスケーティングに2本のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を披露した。

大きな拍手を受けて迎えたアンコールでは、昨季から継続するショートプログラム(SP)曲「グレート・スピリット」を好演。地元名古屋をアップテンポなナンバーで盛り上げ、フィナーレでは4回転トーループを完璧に成功。21年の初滑りを納得の形で終えた。