日本オリンピック委員会(JOC)は3日、22年北京五輪(第24回オリンピック冬季競技大会)に臨む日本代表選手団の候補選手、監督・コーチら強化スタッフが対象の研修会「The Building up Team JAPAN 2021 for Beijing」をオンラインで開催した。

「チームJAPAN」の一員としての自覚と責任、連帯感を強めることと夏冬競技の連携を深めることを目的に10年バンクーバー五輪前から実施。昨年4月と今年4月に開催予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響等で中止に。翌4日で北京五輪まで5カ月という段階での実現となった。

フィギュアスケート男子で2連覇中の羽生結弦(26=ANA)、ノルディックスキー複合の男子個人ノーマルヒルで2大会連続銀メダルの渡部暁斗(33=北野建設)、スピードスケート女子で18年平昌五輪金銀銅メダルの高木美帆(27=日体大職)らスキー、スケート、カーリング、ボブスレー、バイアスロン、スケルトンの選手188人、指導者らスタッフ113人の計301人が参加した。

会には、先月8日に幕を閉じた夏季の東京五輪のメダリスト4人が出席。金はフェンシング男子エペ団体の見延和靖主将、柔道男子60キロ級の高藤直寿、レスリング女子57キロ級の川井梨紗子、銀は女子バスケットボール高田真希主将で冬季の選手たちへ貴重な体験談を伝授した。約2時間の研修会は非公開で行われ、羽生が発言する機会等はなかったが、オンラインで聴講していたという。【木下淳】