19年ジュニアグランプリ(GP)ファイナル王者の佐藤駿(17=フジ・コーポレーション)がフリー165・39点の合計256・16点をマークした。

完成度を高めている大技の4回転ルッツで転倒。4回転フリップにも果敢に挑んだ。「ノーミスの演技をしたい」と意気込んでいた通りの結果とはならなかったが、世界選手権の銅メダル2個を持つ地元中国の金博洋(ボーヤン・ジン)らを抑えて上々の滑りだし。この経験を、目指す五輪の舞台に向けてグランプリ(GP)シリーズで改善していく。

前日のショートプログラム(SP)は90・77点で2位。目指す22年北京オリンピック(五輪)のテスト大会として本番会場の首都体育館で行われた試合で、国際スケート連盟(ISU)非公認記録ながら“自己ベスト”となるスコアを出した。五輪会場については「圧倒はされたけど、雰囲気にのみこまれずにできた」と記憶に刻んだ。認定はされないが、優勝した19年12月のジュニアGPファイナルで記録した255・11点を超えた。

この大会には9カ国・地域から32選手が参加。無観客かつ、選手や関係者と外部を隔離する「バブル」方式で、本大会に備え感染症対策などを試験している。