日本スケート連盟(JSF)は27日、フィギュアの22年北京オリンピック(五輪)の代表最終選考会を兼ねた全日本選手権(12月22~26日、さいたまスーパーアリーナ)のエントリーを公表した。

右足関節靭帯(じんたい)損傷のためグランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯と第6戦ロシア杯を欠場した男子の羽生結弦(26=ANA)や、同NHK杯と第2戦スケートカナダを右足関節骨軟骨損傷で辞退した女子の紀平梨花(トヨタ自動車)らが名を連ねた。

ともに今季まだ1度も試合に出場していない。回復を最優先に、全日本の舞台に立つか注目される。羽生は、昨季は新型コロナウイルス感染拡大の影響でGPシリーズ全休。シーズン初戦が全日本選手権だった。

男子はNHK杯を制した宇野昌磨(23=トヨタ自動車)や、イタリア大会とフランス杯で連勝した鍵山優真(18=オリエンタルバイオ/星槎)のGPファイナル組、女子は同じくGPファイナル進出を決めたNHK杯女王の坂本花織(21=シスメックス)や、フランス杯3位の樋口新葉(20=明大/ノエビア)ら国内の全トップ選手が集結する。

ペアはGPシリーズ2戦連続表彰台の三浦璃来(19)木原龍一(29)組(木下グループ)など2組。アイスダンスは日本歴代最高点を更新し続ける村元哉中(28)高橋大輔(35)組(関大KFSC)と、全日本3連覇中の小松原美里(29)尊(ティム・コレト=30)組(倉敷FSC)組など7組が名簿に入った。【木下淳】