新潟アルビレックスBBの連敗は25になった。59-89で信州ブレイブウォリアーズに敗れた。第1クオーター(Q)で7-15と、22日の1戦目と同じように試合の入りから得点が伸びず、後半はあっさりと引き離された。司令塔のPG綿貫瞬(34)が1戦目に負傷して離脱するなどアクシデントはあったが、得点力不足をあらためて露呈した。新潟は次節26日、北海道とアウェーの北海きたえーるで対戦する。

試合終了と同時に新潟のメンバーはこわばった表情を見せながらブザーを聞いた。1戦目の再現のように得点が伸びないままタイムアップを迎えた。

第1Qのスコアは7-15と、1戦目の7-16とほぼ同じ。その後も盛り返す流れは作れなかった。第3Qには30-45から連続8失点で引き離された。この試合のフィールドゴール成功率は31・8%。第1Qに限れば16・7%と低迷した。3点シュートの成功は33本中9本。1戦目は50対33と優位だったリバウンドも、33対46と下回った。

1戦目を終え、平岡富士貴監督(47)は「リングに向かう形はできていた」と一定の評価をした。そして「最後に決め切ること」を期待した。思いもむなしく、59点は今季2番目に少ない得点。1戦目で右肩を負傷したPG綿貫がこの日はベンチ外になった。司令塔を欠く不運はあった。ただ、信州はケガ人が増えて、この日のベンチ入りは9人。ハンディを乗り越えて勝利をつかんだのはアウェーで戦った相手の方だった。

そんな中、PFジェフ・エアーズ(34)が奮闘した。チーム最多の17得点。1戦目の今季自己最多の23得点、12リバウンド、5アシストに続いて結果を残した。1戦目の後、チームメートに「細かい部分を修正しよう」とゲキを飛ばした。2戦目も試合が途切れるたびに輪の中心になって声をかけた。モチベーションの高いリーダーの存在が一筋の光明だった。綿貫に代わってゲームメークを担ったPG納見悠仁(24)は16得点と懸命にリングを狙った。

出口が見えない今、プラス要素をつないでいくしかない。【斎藤慎一郎】

◆平岡富士貴監督「攻撃も守備も修正点を挙げて臨んだが、やり通せない部分が多くあった。攻撃はオープンを作ろうとしているのは明確になってきた。ただ、まだ打たされてしまっている」。