新型コロナウイルス禍をへて3年ぶりに開幕し、フィギュアスケート男子の羽生結弦(27=ANA)が96日ぶりの演技を披露した。

4都市12公演のトップを切る幕張公演の大トリを務め「Real Face」を舞った。第2部の14番目で登場。シンガー・ソングライターのスガシカオが06年にKAT-TUNへ提供し、ミリオンセールスを記録した楽曲の生歌に乗り、羽生がワイルドなロックの世界観を表現した。

スガとお辞儀し合い、グレーの衣装でシングルアクセル(1回転半ジャンプ)を跳ぶ。続いてトリプルアクセルを披露した。着氷がやや乱れたものの場内のボルテージには影響なし。水を自らにかけるアクションでも沸かせた。

羽生にとって、クワッドアクセル(4回転半)が世界初認定された2月の北京オリンピック(五輪)エキシビション以来となる公の氷。オープニングでは、スガの「午後のパレード」を口ずさみながらキレのある振り付けのダンスで沸かせた。【木下淳】