トライアスロン選手の宮崎集さん(みやざき・つどい、25=サイサンガスワン・鹿児島県スポーツ協会)が27日、個人合宿中のフランスで事故のために亡くなった。日本トライアスロン連合(JTU)が28日に公式HPで発表したもので、事故が起きたのは現地時間27日午前9時35分頃、フランス・オルレアンでのバイク(自転車)練習中に対向車と接触したという。

宮崎さんは筑波大からトライアスロンをはじめ、19年にはU23日本選手権で優勝、今年6月の日本スプリント選手権では3位に入るなど今後の活躍が期待されていた。24日にはスペイン・ポンテべドラで行われたW杯に出場して50位。26日には自身のインスタグラムで「いい経験だった、で終わらせないように、感じたものを次に活かしていきたい!」と、記していた。

宮崎さんを知る人物は「競技に対する思いが人一倍強く、とても真面目で努力家だったので受け入れられません」と悔やんだ。大学時代には、スイムを強化しようと競泳の練習に自ら志願し参加したこともあったという。朝練習の後には学業にもしっかり取り組み、文武両道だったという。周囲から愛されるキャラクターで「笑顔もすてきで人気者でした」と話した。

JTUは現地に急行した海外拠点のスタッフを通じて情報を収集し、この日強化スタッフと職員が対応のために渡仏した。今後は再発防止のために練習時などの安全対策をさらに徹底、選手たちのメンタルケアも行っていくという。