北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレがフォルティウスを破り、今季初優勝を飾った。アドヴィックスカップは前回開催された19年に続き、2大会連続の優勝となった。

1点スチール後、先攻の第2エンド(E)で、相手の最終ショットがずれ、2点をスチール。序盤で3点リードと、序盤はいい流れで入った。

3-1で迎えた第4Eは、スキップ藤沢五月(31)が最後に、右手前の石を中に押し込む難しいショットを決め、ナンバーワン、ツーを確保し、2点追加。前半で4点のリードを奪った。第5Eで1点スチールし5点差つけると、6-2で迎えた第7Eは有利な後攻。リード吉田夕梨花(29)の1投目では「ナイス~」も出るなど、4人全員が正確なショットを続け、最後は藤沢がドローショットを決め1点追加し、相手がコンシードを宣言した。

北海道ツアー4戦中2勝と好調な相手を撃破。藤沢は「序盤は相手がパーフェクトではない中、私たちがプレッシャーをかけリードできたが、危ないエンドもあった。勝った中でも課題は残っている。満足することなく、1つずつクリアしていきたい」と、さらなる進化を思い描いた。

今季初陣のアルゴグラフィックスカップでは準決勝で大学選抜に敗れており、サード吉田知那美(31)の結婚発表後、初のタイトル。「気持ちも新たに。ただ強いというだけでなく、見てくれる人が楽しいと思ってもらえるカーリングを突き詰めていきたい。ロコ・ソラーレらしい面白いカーリングを、もう少し突き詰めて行けたら」。今後は9月末からカナダ遠征に出向き、パンコンチネンタル選手権(10月31日開幕、カナダ・カルガリー)に照準を定め、調整を進めていく。