新潟アルビレックスBB(中地区)は9連敗を喫した。群馬クレインサンダーズ(東地区)に72-100で敗れ、10月1日開幕の島根戦以来の白星を挙げることはできなかった。

新外国籍選手のCコフィ・コーバーン(23)がBデビューを果たし、16分56秒の出場でダンク3本を含む7得点。ケガから復帰した新人のPGモサク・オルワダミロラ雄太ジョセフ(20)もプロデビューし、23分50秒の出場で8得点と新戦力2人がチームの巻き返しに期待を持たせるプレーを見せた。新潟は今日20日もアオーレ長岡で群馬と対戦する。

コーバーンの表情が引き締まった。第1クオーター(Q)にフリースローで来日初得点を挙げた後、第1Q残り1分31秒でリング左から豪快なダンク。今季最多の3238人のホームの観客を沸かせた。その後も2本のダンクを成功。大敗の中、持ち味は発揮した。

出場時間は16分56秒。来日4日目で18日にチーム合流したばかりとほぼ「ぶっつけ本番」で、コンディションは万全ではない。ターンオーバー4とチームメートとの連係の精度も高くはない。それでもコートに立っている間はアクセルを踏み続けた。米イリノイ大で全米ファーストチーム(ベスト5)に選出された実力者。短い出場時間でも秘められている力の一端は見せた。監督代行を務めた河合竜児アシスタントコーチ(47)は「これから体調を整えてチームメートとコミュニケーションを深めてほしい」と期待を寄せた。

コーバーンとともに、モサクも初めてリーグ戦のコートに立った。得点は8点だが、出場時間は23分50秒でチーム3番目の長さ。9月23日のプレシーズンゲーム、B2福島戦で左肩脱臼し戦線離脱していたが、14日から完全復帰。患部をテーピングしながらのプレーだったが、不安は感じさせなかった。

新戦力2人が今後に期待を抱かせるデビューも、黒星の連鎖は止まらない。第2Qで流れを失った。23-20から12連続失点。逆転を許し、さらにリードを広げられた。第3Qも35-46から9連続失点。昨季まで群馬に所属したSG杉本天昇(24)が3点シュート5本を含む21得点と気を吐いたが及ばなかった。ターンオーバーは18でターンオーバーからの失点は23。弱点は克服できていない。

今日20日の2戦目もチケットは完売。3000人以上の集客が見込まれている。連敗ストップの期待に応えることが、今後の反転攻勢につながる。【斎藤慎一郎】