女子は有度一ミニバスケットボールクラブ(中部1位)が芳川北ワイルドキャッツ(西部1位)に35-20で快勝し、27年ぶり2度目の優勝を飾った。チームは来年3月に行われる全国大会(東京)に出場する。【倉橋徹也】

有度一の得点源、身長162センチエースのPG佐藤ひまり(竜南小6年)が躍動した。第1クオーター(Q)でシュート5本を沈めて9得点。チームをリードに導くと、第2Qでベンチに下がった。後半では第3Qから再び登場。8本のシュートを決めて15得点すると、第4Qでも3本6得点。1試合計30得点で、チームの勝利に貢献した。

前身大会で1995年度に全国出場したチームOGの母・千種さんに続いた。佐藤は「みんなで練習してきた成果を発揮できた」と、チームメートらと優勝を喜んだ。決勝の出来は「70点だった」と自己評価。慣れない会場でシュートの距離感をつかみきれず、外したシュートを反省しつつ、「いつも通りに得点はできた」。得意のドライブやロングシュートを相手守備に止めさせなかった。

主将のSG大内雫(しずく、清水有度一小6年)は、佐藤に頼りすぎたと認めつつ「全員で意思疎通がとれ、いい結果につなげられて思い出の試合になった」と決勝を振り返った。来年3月の全国大会に向け、たくさんの選手で得点できるようチーム力を向上させたいという。主将が「全国では県代表として頑張りたい」と話せば、佐藤も「県大会で負けたチームの分も背負い、挑戦者として挑みたい」と力を込めた。

チームの前監督が今年5月に亡くなった。その後から喪章を着けてプレーしてきたという。酒井宣幸監督(57)は「(優勝して)いい報告ができる」。全国大会でも良い成績を残し、天国の前監督への恩返しするつもりだ。