フィギュアスケートの全日本選手権(22日開幕、大阪・東和薬品ラクタブドーム)を欠場することになったペアの三浦璃来(21)、木原龍一(30)組(木下グループ)が22日、会場で取材に応じた。

練習拠点であるカナダ・トロント、経由地だったバンクーバー発のフライトの大幅な遅延にロストバゲージが重なり、苦渋の決断を余儀なくされた。

「りくりゅう」の2人の一問一答は以下。

-欠場がきまりました

木原 ファイナルが終わった後から全日本へ向けて調子も上げてきていましたし、プログラムの直しであったり、ここ2年出場できていなかったので、全日本に対する思いは強くあって。今年の目標をいろいろ立てたんですけど、全日本選手権優勝というのが今年の2人の目標であったので、達成できなかった。日本を代表して出ているので、全日本選手権というのは僕たちの中で本当に大切な試合なので。本当にどうしようもないんですけど、出場できないのはすごい悲しいです。

-日本についたのはいつですか

木原 今朝ですね。

三浦 (大阪に着いたのが)朝の7、8時くらいですね。

木原 バンクーバーから成田にくるフライトが遅れてしまったので到着が遅くなって。そこから今朝乗り継ぎがあって。朝に着いて、2時間ほどホテルで休憩して、朝6時のフライトで伊丹に着きました。

-本来の予定は

木原 開会式の前日に到着予定で。開会式前の練習を滑って、開会式に参加する予定で。試合の2日前に余裕を持って入る予定だったんですけど、飛行機の遅延、キャンセルや、最後はロストバゲージだったんですけど。悪いことが全部重なってしまった。

-ロストバゲージでは何がなくなったのですか

木原 全部です。スケート靴も衣装も。まだ届いてないので。手元にあるのはマッサージの機械だけです。

三浦 私はスケート靴は届いてるんですけど。

木原 着替えもないので買いにいかないといけないです。

-届く予定は

木原 まだ詳しくは確定してないので。今日には届かないです。

-日本のファンの方へ

木原 今季、たくさんの方に注目していただけるようになって初めての全日本だったので、本当にみなさんの前で演技をしたいという思いがすごく強くて。それがすごく残念で。やっと僕たちのことを見ていただけるようになったのに、どうしようもないですけど、出場できなくなってしまったことは気持ちの整理が付かないです。

三浦 3年ぶりの、私たち日本人にとっては一番大きな国内での試合なので、出場することができなくて残念ですけど、また次にファンの皆さまの前で滑れる時に向けてこれからも頑張っていきたいです。

-足止めをくった空港はどこで、何時間ほどですか

木原 もともとトロントからバンクーバーを経由して成田に帰るフライトだったんですけど、最初トロントの便が遅延して、乗り継ぎ便に間に合わなくなってしまって1日遅くなってしまった。その便がまた遅延で遅くなって。とにかく遅延、キャンセル、ロストバゲージ、長い旅でした。

-欠場を決めた最後の要因はロストバゲージですか

木原 そうですね、靴がないとできないですし。届いても4日間氷に乗ってない状態で安全にリフトをすることは不可能かなと。

-いま荷物の位置は

木原 見つかりました。ただ時間がかかると。

-靴が見つかって、状態大丈夫ならメダリストオンアイス出場などは

木原 それは分からないですね。代表選考がどうなるかだと思います。