22日のリズムダンス(RD)で初めて首位発進した「かなだい」こと村元哉中(29)高橋大輔(36)組(関大KFSC)が、念願の初優勝を遂げた。

RDは77・70点で2位の小松原夫妻組と7・74点差をつけており、FDで「オペラ座の怪人」を舞い切って108・91点。合計186・61点で頂点に立った。一問一答は以下の通り。

-最後のリフトで転倒した場面は

高橋 タイミング。かなちゃんが上がり切れていないのに、僕が早く上がり過ぎちゃった。そこからまた持ち上げなきゃいけなかったんですけど、最後の最後なので体力的なものもあって。踏ん張ったんですけどバランスを崩して倒れてしまった。もうちょっと体力があれば上げられたかも。

村元 上で「あ、揺れてるな」と感じて(2人で笑う)。NHK杯(11月)は揺れてなかった(笑い)。思い切り振れば良かったのか勉強になって。まあでも結構、難しいんですよね。

-NHK杯の後に「全日本で新しい姿を見せたい」と語っていた

村元 特に後半部分を修正して、すごくいい感じに変えられたなと。最後のリフトもすごく練習したんですけどね(笑い)。仕方ない。でも本当に短期間でステップアップできました。

-村元はクリス・リードさんと15~17年に3連覇して以来の日本一

村元 この全日本という場にはパートナーがいないと戻って来られないので。だいちゃんに感謝と、クリスの時から、もう5年ですか。ビックリですけど、当時の優勝もうれしかった。だいちゃんとは1年目、2年目は(2位)。やっと表彰台の真ん中に立てて、あらためてステキな景色だなと実感しています。久しぶり感はあまりなくて、初めての優勝って感覚。自分も大ちゃんとゼロからのスタートと思ってやってきたので新鮮で、本当に優勝できて良かったなと思います。

-22年最後の試合が終了。今年1年を振り返って

高橋 今季はスタートが少し遅くて。(現役を)続行するかしないか(5月に)決めるまで時間がかかったので。そこからシーズン初戦を迎え、今日まで、あっという間でしたね。22年は何してたんだろ? っていうくらい。22年として見れば、昨季の4大陸(2位)や世界選手権(16位)など、いろいろな経験をさせてもらえて。今季の4戦も1つ1つ貴重な経験。36になっても、進化できるんだなと。自信がつきました。

村元 あっという間。今季はマリナ・コーチが全試合に帯同してくれて、1つ1つの試合が勉強になりました。この全日本に向けた全ての試合に意味がある。全日本に6組も出ていることも素晴らしいし、うれしかった。22年、いい締めくくりができたと思います。