フィギュアスケートのアイスショー「スターズ・オン・アイス」が30日、大阪公演(東和薬品RACTABドーム)で開幕した。

先週末の世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)で日本男子初の2連覇を飾った宇野昌磨(25=トヨタ自動車)は、19-20年から2季にわたりSPで使用した「Great Spirit」で会場を盛り上げた。

「最初はエキシビション用のナンバーで滑っていました。そして、試合でも使わせてもらって、そして再びまた、こうしてエキシビションナンバーとして使わせてもらっている。初めは本当に自分がやったことないジャンルですごく難しいかなと思ったんですけども、僕は過去のプログラムをやることをほとんどないんですけれども、初めてこの昔のプログラムをやっても、自信もって、皆さんの前で演技できるって思えるプログラムができた。そういう意味では深い意味のあるプログラムです」

その自信を体現するように切れ味鋭いパフォーマンスを披露した。

試合後には、五輪2連覇の羽生結弦さんらと共にインタビューを受けた。

「今回久々にユズ君と一緒に滑らせてもらってて、僕がこの世界選手権が終わった後に感じた、ジャンプだけではなく、スケーターとして自分がどうありたいかっていうのを、さらに、僕より、やっぱりずっと目標とできる存在が今回近くにいるので。結構長く一緒にいられるので。少しでも見て、自分もこういうスケーターになりたいって。今日1日見てもそう思うところばかりだったので、この期間を経て、自分が今後どうしていきたいかっていうのを考えていきたい」

世界選手権のフリー後に、表現という意味で、今後のスケーターとしてのありようを考えていく姿勢を見せていた。1つの目標をそばに、問いを追求していく。

ショーは、奥州(岩手)、横浜を回り、4月9日まで行われる。