四半世紀ぶり公式戦は予想以上!?の惜敗-。男子シングルス40歳以上の1回戦に、元衆議院議員でタレントの杉村太蔵(43)が出場。今大会第4シードで、40歳以上の国内ランキング7位の安田智昭(NTTドコモ)に、0-6、6-3、7-10のセットカウント1-2で敗れた。

大阪国体少年の部男子ダブルスで全国優勝した当時の杉村の輝きが、第2セットで戻ってきた。対戦相手の安田が「この世代では1番と言ってもいいぐらいスピードがあった」という得意のサーブが決まり出すと、フットワークも一気に軽やかに。細かいステップを刻みながら攻撃的に前に出て鮮やかなボレーでもポイントを積み上げ、第2セットを6-3で奪った。

最終セットのスーパータイブレーク(10点先取)を落として2回戦進出こそならなかったが、テレビ出演時とはうって変わってのアスリートチックな表情の杉村に、観戦したギャラリーからは拍手が送られた。25年ぶりの公式戦出場を終え、「熱中症を心配しましたが、体力はあと5セット戦えるほど残っています。来年は国内で参加できる国際大会などを1、2試合戦って、今大会にピークを持って行きます」と、杉村は再挑戦を宣言した。

テレビ出演、講演会などに加え、昨年からは地元の北海道・旭川で新規事業もスタートし、スケジュールは苛烈を極める。元世界ランク4位伊達公子さんとの昨年の対談で「思わず口が滑って」(杉村)今大会への出場が決まり、約半年間のトレーニング中には、ひざを痛めた時期もあった。

それでも仕事の合間をぬっての練習で1試合を戦い抜き、同世代の有力選手と互角の勝負ができた。今後の目標を問われると、「スポンサーを集めて、混合ダブルスの大会を『太蔵カップ』として開催したい」とすこぶる滑らかに話した。【中島洋尚】