日本が6種目合計255・594点で15年大会以来、8年ぶり7度目の優勝を果たした。橋本大輝(22=順大)萱和磨(26)、千葉健太(27=ともにセントラルスポーツ)南一輝(23=エムズスポーツク)杉本海誉斗(23=相好ク)の5人で臨み、序盤の出遅れを後半種目で逆転。世界大会での頂点は16年リオデジャネイロ五輪以来7年ぶりだった。昨年優勝の中国が2位、3位に米国が入った。

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日本は東京五輪の団体総合で頂点にわずか0・103点及ばなかった。あれから2年。突き詰めてきた体操ニッポン伝統の美しい「着地」が、悲願をたぐり寄せた。

予選1位から迎えた2種目目のあん馬で千葉に落下があるなど、前半3種目を4位で折り返して迎えた4種目目の跳馬。口火を切ったのは南だった。力強い踏み切りから高々と舞った大技「ロペス」で、マットに吸い付くように止まり、15・000点の高得点。重苦しい雰囲気を一掃すると、続く平行棒、鉄棒の残り6演技全てでぴたりと着地を決めた。

代表合宿で「着地が勝敗を分ける」と意識共有し、1回宙返りの基礎から徹底。無数の反復練習が世界一を争う緊張感の中でものをいった。最終演技者の橋本が「鉄棒を離した瞬間に止まる感覚がした。スローモーションに見えた」と言うほど体に染みついていた。

東京五輪王者のロシアはウクライナ侵攻に伴う制裁で不在。2位中国も主力を日程が重なったアジア大会(杭州)に派遣していたが、本命の重圧に選手たちは打ち勝った。一つ壁を乗り越え「来年はさらに強くなっている」と橋本。最大の目標、五輪制覇へ確かな手応えをつかんだ。