女子68キロ級の石井亜海(21=育英大)は1回戦で尾崎野乃香(慶大)に2-6で敗れ、今大会でのパリ五輪代表決定はならなかった。「やれることは全部やった。相手が上だった」。9月に世界選手権5位で五輪出場枠を確保し、今大会で優勝すれば代表に決まる状況だった。24日の尾崎と森川美和(ALSOK)の顔合わせで行われる決勝勝者と別日程で代表決定プレーオフに臨む。

女子6階級で唯一代表が決まっていない階級。ラストチャンスをつかもうと、上下の階級からもつわものが集結していた。直近3年間の世界選手権のメダリストは6人。抽選で石井の初戦の相手に決まったのは、世界選手権で22年は62キロ級、今年は65キロ級で世界女王となった20歳の尾崎だった。

ジュニア時代から過去3戦全敗で3年ぶりの対戦。組み手で劣勢になり、第1ピリオドに2失点。第2ピリオドも片足タックルに入っても続かない。反対に足首を取られ、カウンターで得点を許す悪循環。試合を終えるとマットに拳を打ち付けて悔しがった。「自分が甘えていた部分が出た」と嘆いた。

今大会の優勝者と、1カ月以内にパリ切符をかけたプレーオフを行う。「相手が誰でもぶっ倒すくらいの気持ちで臨む」と執念を燃やした。