開幕ゲームで小野沢ジュニア劇場が大暴れだ!
2大会ぶり8回目に出場した静岡聖光学院のFB小野沢謙真副将(3年)が、花園初トライを含む4トライを決めて、静岡勢8大会連続の初戦突破に貢献した。
相手からの「オノザワ!オノザワ!」と厳しいマークにも揺るがなかった。本格的にラグビーを始めたのは高校入学前。中学までは清水エスパルスSSジュニアでサッカーボールを追いかけていた。「中高一貫で(ラグビーをする)友達の姿を見て、素直にラグビーが楽しいって。1年生で先輩に花園へ連れて行ってもらっても、自分は何もできなくて。今日は過緊張もなく、のびのびできた」。
“ケンシン”の名に負けない献身的なプレーを仲間に呼びかけた。「全員が全員リンクして、献身的にやっていく。自分たちの強みは全員で楽しんで、アタックして、ディフェンスすること」。
父で元日本代表の小野沢宏時さん(45)も見守った。「花園初トライは目の前で初めて見て。大舞台でとらなかったら。ね~。(現役時代は)散々『ここ!』って(観戦する謙真選手に)トライ側のサイドで『トライかけて』ってプレッシャーかけられてきたんで(笑い)。そんな簡単じゃないよって、いよいよ立場逆転なんで『わかるな? オレは応えてきたぞ』って。次は我々が欲しい時にトライをとってね」。
松山吾朗監督(46)は「想像を超える選手。謙真には『3枚4枚ディフェンスマークをつくよ』って。は『じゃあ5人抜けばいいでしょ』って答える子。さすが小野沢宏時さんの息子!」とたたえた。
学校では、いたずらっ子な男子高校生の顔。そんな姿を知るクラスメートも「ラグビーになれば顔つきが変わって、頼もしいな」と健闘を見届け、続けて「小野沢えぐいて!このために見に来たよ!」。
仲間からの声援を背に、最後の花園で栄冠をつかみにいく。【中島麗】
◆小野沢謙真(おのざわ・けんしん)2005年(平17)6月2日、横浜市出身。中学で静岡に転居し、静岡聖光学院中から静岡聖光学院高に進学した。中学まで清水エスパルスSSジュニアでサッカーに励むも、友人の影響でラグビーに転向。父はラグビー元日本代表バックスで、通算81キャップの宏時さん。ポジションはFB。180センチ、87キロ。


