元夫の江宏傑氏(35)から「長男の引き渡し」を求められていた、卓球女子のオリンピック(五輪)2大会連続メダリスト福原愛さん(35)が15日、都内の日本外国特派員協会(FCCJ)で記者会見を開いた。

今回の騒動が表面化して以降、福原さんが公の場に姿を見せるのは初めて。紺のジャケットにベージュのシャツ姿で登壇し、これまで通りの「共同親権」維持で合意し「和解」が成立したことを、自らの口で報告した。

「よろしくお願いします。福原愛です。この度は、私のことで皆さまにご心配やご迷惑をお掛けしてしまい、誠に、大変申し訳なく思っております。ジャン(江)さんと和解しましたので、この場で皆さまにご報告させていただきます。これからはジャンさんと協力をして、子供を育てていきたいと思っております。皆さまには、どうか温かく見守っていただければ幸いです。今後ともよろしくお願いいたします」

会見の中では刑事告訴されていたこと、特別抗告や強制執行などの用語が飛び交う泥沼の紛争劇だったことが明らかにされた。その中で、代理人弁護士によると、既に長男は江さんへ引き渡されており、一時は福原さん側が長男と中国へ渡っていたことで対立が深まった。そこを「不適切」と認め「率直に改めないとダメだ」という思いが固まったことから、和解へ進展したという。

FCCJは前日14日、プレスリリースで「国際的な未成年者誘拐騒動の解決へ糸口?」と会見の実施を発表。「日本の卓球スター、福原愛が台湾の元夫、江宏傑氏と結んだ子供の親権協定について短い声明を発表する。福原氏と江氏の弁護士が合意に関する質問に答える」とし、冒頭に福原さん本人が短く発言すると予告していた。

2人は2016年リオデジャネイロ五輪(オリンピック)後の9月1日に結婚を電撃発表。17年10月に長女、19年4月に長男が誕生していた。21年7月に離婚を発表。2人の子供は、離婚後も双方が親権を持つ「共同親権」となっていた。

その後、事態が急転したのは1年後だった。22年7月23日、福原さんが夏休みを利用して子供と会うため台湾へ。空港で面会した長男をそのまま日本に連れて帰り、その1週間後に連絡を絶ったとされている。面会交流期間は夏休みが終わるまで、だった。

さらに1年後の23年7月20日には、福原さんに対して、長男の引き渡しを命じる判決が出た。昨夏、同所で開かれた江氏側の会見で問題が表沙汰に。第2子である長男の引き渡しに応じなければ、福原さんを「未成年者誘拐罪で告訴する」選択肢も検討する、という泥沼状態に陥っていた。

一方の福原さん側は「申し立ては一方的な主張に基づいている」と主張。「日本国内の司法の手続きは未確定であり、さらなる審理を期している」と反論声明を出していた。

それから8カ月。今後も協力して育てていくことで和解が成立した。

◆福原愛(ふくはら・あい)1988年(昭63)11月1日、仙台市生まれ。初出場の04年アテネ五輪でシングルス16強、08年北京五輪シングルス16強、団体4位。12年ロンドン五輪はシングルス8強、団体銀メダル。16年リオ五輪はシングルス4強、団体銅メダルだった。155センチ。