1年前と同じ顔合わせとなった頂上決戦は、千葉Jが大勝して2連覇で5度目の頂点に立った。先週には東アジアスーパーリーグ(EASL)を制しており、2週連続でビッグタイトルを獲得。日本代表でも主将を務める富樫勇樹(30)は20得点、9アシストの活躍で、史上初めて2年連続大会MVPを受賞した。初制覇を目指した琉球は、2年連続準優勝となった。
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決勝では異例の100点ゲーム。すでにベンチに退いていた富樫は、試合終了まで残り5秒を切ったあたりで早くも喜びを爆発させた。「最高という言葉しかない」と声を弾ませた。
チーム全体で外角シュートが面白いように決まった。2点シュート成功率50%に対し、3点シュートは同56・8%。6本の3点シュートを決めた富樫は「チームでボールをしっかり回し、連係してシュートを打った。全員で点数を取れた」とうなずいた。守備でも相手を圧倒し「攻撃に目が行きがちだけど、今日は守備の勝利」と胸を張った。
東アジアの強豪が集うEASLを、Bリーグ勢として初めて制したばかり。フィリピンから帰国して間もない中でも、疲労を感じさせなかった。はつらつとコートを駆け回ったエースにパトリック監督も「普通じゃない。コーチとしても助かる」と絶賛した。
これから大詰めを迎えるリーグ戦では、プレーオフ進出圏内につけている。天皇杯とBリーグの同一年制覇を遂げたチームはまだない。“年間3冠”の偉業へ「この勢いを続けたい」と富樫。リーグ制覇へ、そしてパリ五輪へ、さらに疾走する。【奥岡幹浩】
○…思わぬ大差をつけられた琉球の桶谷監督は、「めちゃくちゃ恥ずかしい」と声を絞り出した。警戒していたはずのスミスと富樫に立ち上がりから得点を決められ、勢いづかせてしまったと分析。「ちょっとしたところからひずみが大きくなり、こういう点差になった」と振り返った。エースの岸本も「1つ1つのささいなきっかけを、きちんとケアできなかった」と反省。「偶然こういう結果になったとは思っていない。なるべくしてなった」と険しい表情を浮かべた。
◆大会MVP富樫勇樹(千葉J)<3>
◆ベスト5 富樫勇樹(千葉J)<5>、ジョン・ムーニー(千葉J)<2>、クリストファー・スミス(千葉J)<1>、岸本隆一(琉球)<1>、比江島慎(宇都宮)<3>
※丸数字は受賞回数


