世界ランク5位の山口茜(27=再春館製薬所)が、2年ぶり4度目の優勝を飾った。
同14位ブサナン・オンバムルンパン(タイ)を21-11、21-10のストレートで下し、パリ五輪後最初の大会を制した。同種目で4度目Vは李玲蔚(中国)に次ぐ2人目で最多タイ。21、22年に世界選手権を連覇したエースは、日本勢でただ1人、決勝に進出して、戴冠した。五輪3大会連続でベスト8敗退となったパリの悔しさを晴らした。
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金色のメダルを首から下げた山口は、優勝会見の壇上でほほ笑んだ。「自分のことながら同じ大会で4回も優勝するなんて、すごいなって思う」。福井・勝山高1年時の16歳で同大会を初制覇し、世界バドミントン連盟スーパーシリーズでの最年少優勝を達成。11年がたった今も「楽しむ」という競技観を貫いている。
この日も山口らしくプレーした。第1Gから正確なコントロールで1度もリードを許さずに押し切ったが、得点時は表情を変えず。試合中に笑みを浮かべるのは、好ショットを決められた時ばかりだった。「以前と変わらず楽しみたい、良いプレーをしようと思えている」。成功した時だけではなく、どうすればうまくいくかを考えることにも喜びを見いだす。3大会連続で五輪に出場しても、その軸はブレない。「今回も楽しくやれた」といつも通りに勝利をかみしめた。
今後の進退は「考え中。来年については私自身も分からない」と語るにとどめたが、試合を楽しむ姿勢は変わらない。27日からは韓国オープンに出場予定で「元気にプレーしたい」と飾らずに見据えた。1歩1歩、目の前の試合に力を尽くしていく。【藤塚大輔】
◆山口茜(やまぐち・あかね)1997年(平9)6月6日、福井県勝山市出身。3歳から競技を始める。13年世界ジュニア選手権優勝。18年から再春館製薬所に入社し、同4月に世界ランク1位。21年から世界選手権2連覇。16年リオから五輪は3大会連続8強。156センチ。


