6年ぶり優勝を狙う早大が王者を倒した。帝京大を48-17で圧倒し、開幕4連勝。ともに3連覇中の対抗戦、全国大学選手権で34連勝中だった相手に、20年以来の黒星をつけた。
2トライのSO服部亮太(佐賀工)、5トライのWTB田中健想(桐蔭学園)の1年生コンビで全7トライ。日本代表の主力に定着したFB矢崎由高(2年=桐蔭学園)もフル出場で融合した。明大は31-0で筑波大を完封し、開幕5連勝とした。
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秩父宮の観衆を1年生がとりこにした。前半13分、早大の連続攻撃。SO服部は素早く右大外のWTB田中健へパスを飛ばし、先制トライに導いた。絶対王者の防御に風穴をあけ、19-10の同40分には2人の間を抜き、最後はステップでトライに至った。26点リードの後半27分にも走りで崩して2トライ目。さわやかな司令塔は「帝京大学に4年ぶりに勝ってうれしく思いますが(日本一になった時に歌う第2部歌)“荒ぶる”に向けて、もう1段階ギアを上げたい」と誓った。
持ち味は距離を稼ぐ右足だ。近年、使い手が少なくなっているスクリューキック。楕円(だえん)球の腹を蹴り、横回転をかけて相手陣にボールを運んだ。主流の縦回転に比べてコントロールが難しいが「根本的に縦より飛ぶ。蹴りまくってきました」と精度も高い。服部や15年W杯日本代表の五郎丸歩氏と同じく、佐賀工高-早大の大田尾竜彦監督も「期待通り。成長の余地がある」とうなった。
大外では1年生の田中健が輝いた。前半21分までにハットトリック。勝負が決した後半40分には、インターセプトから約50メートル独走で5トライ目を挙げた。1月の全国高校大会(花園)でも優勝し「いっぱいお客さんが入れば楽しくできる。ビッグゲームの方が楽しいです」と初々しく笑った。
スクラム、ボール争奪戦の攻防など、時間をかけてきた強化が実を結びつつある。桐蔭学園出身のフッカー佐藤健次主将は「一気に伸びることができる、1つの試合。良かったけれど、慢心できない」と引き締めた。若きパワーを力に、まずは対抗戦の頂へ進む。【松本航】


