世界ランキング5位の日本が15年ぶりのメダルを逃した。同2位のブラジルに2-3のフルセットで敗れ、4位に終わった。0-2と後がない状況からマッチポイントを握る大逆襲を見せたが、あと1歩及ばず。重要な試合で幾度となく立ちはだかってきた宿敵に、また夢を阻まれた。佐藤淑乃(23=NEC川崎)がチームトップの34得点。石川真佑主将(25=ノバラ)が23得点だった。
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あと1点が取り切れなかった。それでも、キャプテン石川は「今まで以上にやり切って終えることができた」とすがすがしい表情を浮かべた。完全に試合を支配され、なすすべがなかった前半セットから一転。第3セット以降は切り替えて攻め抜き、2セットダウンから、強豪を土俵際まで追い込んだ。最後まで主軸としてコートに立ち続けた和田も、佐藤も、「1試合目から全試合が楽しかった」と声をそろえた。
昨夏のパリ五輪後に現役を退いた古賀紗理那さんの後を受け、石川が今季から主将に就任。「楽しさが大事。勝負に対して楽しくない時は本当にうまくいかないし、成長しない」と掲げ、楽しむマインドを浸透させた。得点の度に見られるメンバーの息の合ったパフォーマンス。ビハインドを背負っても、決して笑みを絶やさない前向きな姿勢。アクバシュ監督もことあるごとに「エンジョイ」を呼びかけ、逆境でも大崩れしない一枚岩を形成した。
今季の目標には届かなかった。だが「五輪まで成長するきっかけになった。1人1人が所属チームで成長して、また来年レベルアップして集まりたい」と石川。28年ロサンゼルス五輪へ、向かうべき方向が正しいと証明した戦いだった。


