GT500クラスは予選12位の100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)が11台抜きの大逆転で優勝した。22年最終戦(11月・茂木)以来3年ぶりで、ホンダ勢にとって今季初勝利となった。2位は64号車Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)、3位は16号車ARTA MUGEN CIVIC RーGT #16(大津弘樹/佐藤蓮)だった。ホンダ勢の表彰台独占は2000年第7戦(11月・茂木)以来となった。

牧野がチェッカーを受けると、ピットウオールの山本は握り締めた右拳を突き上げ「ヨシッ」と声を上げた。3時間の長丁場。3年ぶりの勝利は、大けがから復帰して初だった。

2023年第6戦(9月・菅生)で車が1回転するほどの大クラッシュで首に重傷を負った。ドライバー生命も危ぶまれるほどだったが、手術と必死のリハビリで翌年に復帰。なかなか勝てなかっただけに「ケガしてから初めての優勝になるんでうれしいです」と目を細めた。

思い切った作戦が奏功した。スタートを務めた山本がタイヤと燃費に優しい走りで粘りに粘り、他のどのチームよりも遅いピットインで順位を上げた。続く牧野はニュータイヤで攻め、今度は早めのピットイン。スタート2時間後に首位に浮上するとそのまま逃げ切った。山本が「僕のスティント(走行区間)は最大1時間以上走ること。あとは全て牧野選手です」と言えば、牧野は「やっと僕たちらしいレースができた。本当にうれしい」と喜んだ。

来季からプレリュードが投入されるため、今季はシビック最終年になる。第2戦(5月・富士)の3位以降は成績が上向かなかったが、小島一浩監督は「絶対に諦めない、絶対に優勝を取りに行くと昨日も話していた」と言う。山本も「何としても自分たちの手で勝ちたい思ってレースを続けてきた。本当にみなさんに感謝ですね。チャンピオンの可能性もありますし、何よりもチーム国光らしい良い戦いをしたい」とうなずいた。有終の美を飾るべく、最高の流れで最終戦(11月1、2日・茂木)に挑む。