ポールポジションの岩佐歩夢(24)が今季2勝目を挙げ、参戦2年目で初の年間王者(瑤子女王杯)を決めた。連覇を目指した坪井翔(30)は予選7番手に加え、1周目にコースアウトするなど8位に沈みポイントランキング2位に終わった。3位に入った太田格之進(26)が同3位となった。参戦2年目のJuju(19)は20位で、年間ポイント獲得はならなかった。

車を止めてヘルメットのバイザーを上げた岩佐は、グローブをつけた手で目頭をぬぐった。シートから降りると両手でガッツポーズしながら号泣した。

苦しい展開だった。前日の第11戦の1周目に他車と接触してまさかのリタイア。無得点に終わり、残り2戦でポイントランキングトップの坪井とは16・5差まで広がった。諦めかけたタイトルだが、この日の午前の第10戦では4位に入って坪井との差を12・5差に縮めて臨んだ最終戦。ポールポジションからスタートすると第1コーナーにトップで飛び込んだ。最終周の第1セクターでは自身の最速タイムを出すなどトップを守って年間王者を決めた。「アップダウンが激しくて、最後に形にできたのが本当にうれしい」と喜んだ。

F1レッドブル傘下のレーシングブルズのリザーブドライバーを務める逸材。初参戦の昨年は年間ランク5位でルーキーオブザイヤーに輝いたが未勝利に終わった。2年目の今季は第8戦(8月・菅生)で念願の初優勝を飾るなど全12戦で7回表彰台に上がる安定感が光った。初タイトルだが満足はしていない。「まだまだ歩んでいかないといけない道がある。世界の頂点をとりにいきたい。力を世界に示していきたい」。名前通り、夢のF1王者へ向け力強く宣言した。

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