3季ぶりの優勝を目指すパナソニックが、ヤマハ発動機との全勝対決を15-0で制し、開幕4連勝とした。

前半3分に日本代表WTB山田章仁(33)のトライで先制すると、同21分には山田が再び右サイドを突破。相手のタックルを引きつけながら、内側を走るロック、サム・ワイクス(30)に体をねじりながら片手でパスし、貴重な追加点となるトライを演出した。

15-0で折り返した後半は、ヤマハ発動機の圧力を受け、守勢に回らされる場面が多くなった。それでも、チーム一丸となった粘り強い防御で得点を許さず、勝利をつかんだ。

無傷の4連勝に、ロビー・ディーンズ監督は「4戦4勝という結果には満足している。ヤマハを0に抑えられたのは、非常に良かった。後半に得点出来なかったところについては、次戦に向けて修正していきたい」とコメント。

開幕から好調を維持する山田は「負けられない試合が続く中で、こうやって勝て、チームはすごく良いムード。(トライは)みんなが取り返したボールだったので、取れてほっとした」と充実した表情で振り返った。

今季初黒星となった、ヤマハ発動機の清宮克幸監督は「自分たちの強みを得点に結びつけられなかった。チャンスを自らのミスでつぶしてしまったことに尽きる。5~6個は得点に近いところいでミスをしてしまった」と悔しそうに試合を振り返った。