<柔道:世界選手権>◇12日◇男子60キロ級◇東京・代々木第1体育館

 北京五輪代表の平岡拓晃(25=了徳寺学園職)が意地の銅メダルを獲得した。初戦から順調に勝ち上がっていたが、準々決勝ではガルスチャン(ロシア)に腕ひしぎ十字固めで1本負け。敗者復活戦に勝ち、3位決定戦ではムドラノフ(ロシア)から1分37秒、背負い投げで1本を奪った。平岡は昨年の世界選手権は2位。これで2大会連続のメダル獲得となった。「この銅メダルをきっかけに、新しいスタートにしたい。銅メダルが欲しかったわけじゃないけど、これを糧に、もう1年(来年の)世界選手権に向けて頑張りたい」。悲願の金メダルを逃しただけに、表情から悔しさもうかがえた。