<卓球:世界選手権>◇2日◇男子シングルス4回戦◇横浜アリーナ

 04、05年の全日本王者・吉田海偉(27=フリー)が得意のフォアドライブを武器に金延勲(韓国)を4-2(11-6、11-5、4-11、11-5、7-11、11-5)で破り、準々決勝進出を決めた。

 勝利の瞬間、吉田は何度も両手を突き上げて叫び派手に喜んだ。満員の観客は「吉田、吉田」の大合唱で勝者を祝福した。男子シングルスでは、85年イエーテボリ大会の宮崎義仁(現日本代表男子監督)以来、24年ぶりの8強入り。「ベスト8に入れてうれしい。最高のプレーができました」と言葉が弾んだ。

 1回戦で格下のルベッソン(フランス)に4-3と苦しんで勝ったが「一度危ない試合をした方が調子が上がる」と前向きにとらえている。「宮崎監督を超えるかなー」と吉田。3日の準々決勝で世界ランク1位の王皓(中国)に挑戦する。